野球の競技人口は年々減ってきていると言われています。

 

特に学生世代で顕著です。

少年野球も9人そろわずチームが無くなったり、

合併して試合をすることも増えています。

 

少子化や他のスポーツをする子供が増えていることが、

根幹にあるかなと感じています。

 

今回は野球人口の減少から、

選手の身体にかかる負担との関係性についてお話していきます。

 

選手1人あたりにかかる負荷が増える

僕が小学生の時は、

各チームほとんどが5、6年生だけで試合が出来ることが多かったと思います。

対して現在は各学年の人数が少なく、

3、4年生でも6年生の試合に出られるケースが増えています。

センスがある子は試合で投げることもあります。

 

また、試合を作れる投手を複数人用意することが難しいため、

主戦投手にかかる負担がどうしても増えてしまいます。

 

ノースローの重要性

学生の野球は、

週末に試合をして平日は練習という流れが多いと思います。

 

また、平日にはオフがあるチームがほとんどだと思います。

 

日本よりも野球が進んでいるアメリカでは、

球数や休息期間のガイドラインがあります。

「Pitch Smart」というものです。

 

⇩以前の記事に詳しく書いています。

小学校高学年の主なルールは以下になります。

1日の最大投球数:85球以下

休息期間
1~20球:0日
21~35球:1日
36~50球:2日
51~65球:3日
66球以上:4日

その他のルール

・マウンドからホームまでの距離:15.2m

・年間80イニング以上投げない

・毎年少なくとも4か月はノースローの期間を作る。
その中でも2~3カ月は連続してノースローの期間を作る必要がある。

・ピッチングをしている間はキャッチャーをしない

・同じ日に複数の試合に投球してはいけない

・投球回数に限らず、3日間連続で投手として登板しない

 

少なくても4か月はノースローを推奨されています。

2~3カ月の連続期間は冬に合わせるとして残りの1カ月(約30日)は、

シーズン中に取り入れる必要があります。

 

試合がある期間である3月~10月に取り入れる必要があり、

月に5日はノースローの日が必要です。

だいたい1週間に1回ですね。

 

また、試合で多く投げたときは

アメリカ基準に当てはめることはありませんが、

休息期間やメンテナンスに当てた方が良いかと思います。

チームの人数が少ないからこそ、

休む期間はしっかりと作って万全の状態で試合に臨むのが理想だと考えます。

 

上手くなるためには練習が必要なのでは?

人数が少ないからこそ早く上手くならないと」

「チームが勝ちあがった方が選手が集まるのではないか」

「休みが多いと不安になる」

このような意見もあると思いますが、

野球が上手くなるのは技術練習だけではありません。

ノースローの期間を上手く利用して、

トレーニングやストレッチで身体の使える幅を増やしたり、

身体の使い方を学んでスキルアップに繋げるのも良いです。

また、他のスポーツをしていた選手もいます。

(大谷選手の水泳、根尾選手のスキーなど)

野球が上手くなるために、

ボールをたくさん投げる。

バットを多く振る。

ノックを数多く受ける。

もちろん一定数必要ですが、

休む期間や自分の身体を知る機会を与えるのも重要です。

怪我をして来店された選手は口をそろえて

怪我をする前に来たかった」と言います。

松坂選手も引退する際に、

身体に投資する重要性を話していました。

 

これからの時代は、

身体に目を向けることにいち早く気づく選手が

トップに立ってくると思います。

現時点でもトップ選手は、

身体について勉強している選手が多いです。

 

野球人口が減っているからこそ、

身体に目を向ける時間を作り、

ケガの予防・パフォーマンスアップに繋げていくことが重要だと考えます。

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1st Triggerとは「最初のきっかけ」という意味が込められています。
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