「フライボール革命」
近年のトレンドであり、
野球をしている方なら聞いたことがあるワードではないでしょうか?
しかしながら、
なぜ打球を上げるのが必要なのか?
どんなメリットがあるのか?
を言語化できる方は多くないと思います。
そこで今回は、
「フライボール革命」を説明するのに欠かせない、
「バレルゾーン」「打球速度・角度」「スイングスピード」
のお話をしていきます!
フライボール革命とは?
フライボール革命とは、
近年メジャーリーグで話題となり日本でも導入され始めている考え方です。
具体的にどんなことが行われているかというと、
「より得点力を上げるために打者がゴロよりフライを打ち始めるようになりました」
なぜフライを打ち始めた?
まず得点力を高めるには「OPS」と呼ばれる
「出塁率と長打率」を足し合わせた指標が重要です。
出塁率と長打率がある選手を多く揃えると、
チームの得点力は向上します。
プロ野球の打者成績でもまとめてあるので、見てみて下さい。
1.0を超えると、超一流打者です。
今シーズンの今現在では12球団で、
ヤクルトの村上選手と西武の山川選手しか1.0以上を超えていません。
上位10傑はトップ選手がそろっています。
フライを外野まで飛ばすと、ゴロと比較して、
ホームラン割合・長打割合・安打割合が飛躍的に増加します。
したがって、
OPSを上げ、得点力を向上させるために、
ゴロよりフライを打つ選手が増えました。
しかし、ただフライを打つだけではポップフライを量産してしまいます。
そこで大切なのが「バレルゾーン」です。
バレルゾーンってなに?
バレルゾーンとは、
「打球の最適な角度と速度の組み合わせによって、
長打になりやすいゾーンを示した指標」
です。
つまり、
「どんな打球をどの角度で打てば長打を打てるか?」
という指標になります。
上の図の赤い部分がバレルゾーンです。
このバレルゾーンは打球速度が速いほど大きくなります。
バレルゾーンの条件とメリット
まず前提として、
バレルゾーンに乗せるための打球速度は「最低158km」が必要です。
158kmの打球速度では25~31°の打球角度で打つとバレルゾーンに乗ります。
打球速度が上がるほど、バレルゾーンに乗る角度が増加します。
158km ⇒ 25~31°
161km ⇒ 24~33°
187km ⇒ 8~50°
このように、打球速度が速いほど長打になる確率が上がります。
大谷選手のニュースでも良く打球速度○○kmと紹介されますよね!
また、バレルゾーンに乗ると、
打率:5割
長打率:1.5000以上
になると言われており、驚異的な数字をたたき出すことが可能となります。
したがって、一流の打者を目指す最初のハードルが、
打球速度158km以上を目指すということ。
次に打球速度のお話をします。
打球速度とスイングスピード
打球速度を上げるためには、
スイングスピードを上げなくてはいけません。
打球速度158kmを出すためのスイングスピードは、
128kmと言われています。
しかし、試合中やマシン打撃では
素振りや置きティーの時より
スイングスピードが10~15kmほど減少すると言われているため、
素振りや置きティーなどでスイングスピードを測る際は、
「140km」以上のスイングスピードが欲しいです。
当店でも打者のスイングスピードや打球速度を計測していますが、
この数値を最初から超える選手はなかなか居ないです。
ちなみに、高校や大学でホームランを打っている選手や、
プロ野球は150km以上のスイングスピードを出す選手がほとんどでした。
スイングスピードを上げる手段
スイングスピードを上げるためには、
様々な要因があります。
1つずつ簡単に説明いたします。
除脂肪体重の増加
除脂肪体重とは、
体重から脂肪を除いた重さのことです。
求め方は、
体重×体脂肪率=体脂肪量
体重-体脂肪量=除脂肪体重
これ以上で求められます。
例)体重60kg × 体脂肪率15% = 体脂肪量9kg
体重60kg - 体脂肪量9kg = 除脂肪体重51kg
ホームランを安定して打てる選手になるためには、
「約65kg」の除脂肪体重が目安だと言われています。
甲子園に出場する選手の平均値も「約60kg」ですので、
1つの基準にしても良いかと思います。
また、除脂肪体重が1kg増えると、
スイングスピードが1.3kg上がるとも言われています。
投手側の脚を地面に着いた時の「床反力」という
地面からの力を除脂肪体重が重い方が多く得られるため、
除脂肪体重とスイングスピードの関係性があると考えられています。
高校生以上のカテゴリーで良いかと思いますが、
ウェイトトレーニングで除脂肪体重の増加を目指しましょう!
下半身や背骨の使い方
バッティングを教わるときに、
「腰を回せ」とよく言われますよね。
あれは、正確には腰が回っている訳では無く、
股関節や骨盤が回っています。
足が地面から得たエネルギーを
股関節・骨盤に伝え、背骨・上半身へと繋げることで
力強いスイングを行うことが出来ます。
そこで大切なのは、
・軸足の大殿筋
・ステップ脚の腸腰筋、内転筋
・以上の筋を効率的に扱う身体の使い方
当店のトレーニングで力を入れている所ですので、
気になる方はパーソナルでご体験ください!!
https://coubic.com/1st-trigger
握力
特にグリップ側の握力が重要だと言われています。
いわゆる「ボトムハンド」と呼ばれる、引き手側です。
握力は手や腕の力だけではなく、
胸郭や肩甲骨周りの機能も必要になってきます。
よって、握力だけを鍛えるメニューのみ行うのは効率が悪いです。
上半身全体の使い方や筋力が入る感覚を養うことが重要だと考えています。
これらのスイングスピードを上げる要素と、
野球の練習を組み合わせながらコツコツ頑張りましょう!!
打球角度とスイングの軌道
バレルゾーンには、打球角度の要素も重要です。
打球速度によって
バレルゾーンに乗る角度が変化すると、
お話させていただきました。
でも打球速度158kmはハードルが高いな…。
と感じる方もいるかと思います。
そこで大切なのが打球角度とスイングの軌道です。
まず結論から述べると、
長打を打つ確率が最も高い角度は「20°台」の打球角度
ボールをコンタクトする時には、
19°のアッパースイング軌道でボール中心の6mm下を打つと飛ぶと言われています。
以上の条件を再現できると、
バレルゾーンには乗らなくても長打を打つ確率を上げることが出来ます。
実はこの数値は当店で計測することが出来るんです!!
現在のご自身のスイングの特徴を知ることが出来るのでオススメです!!
まとめ
いかがでしたか?
バレルゾーンの理解が少しでも進むと幸いです。
・バレルゾーンとは、
「打球の最適な角度と速度の組み合わせによって、
長打になりやすいゾーンを示した指標」
・バレルゾーンに乗せるための打球速度は「最低158km」が必要
・打球速度158kmを出すためのスイングスピードは128km
・長打を打つ確率が最も高い角度は「20°台」の打球角度
・19°のアッパースイング軌道でボール中心の6mm下を打つと飛ぶ
数値の測定をしながらトレーニングを出来る環境は、
札幌市内で当店のみかとも思います。
興味ある方はご気軽にお問い合わせください!!
他の人気記事はこちら
お客様の声
「体の不調の要因が特定できただけでなく,その改善方法まで教えていただけました。次回は、技術の向上のために利用させていただきたいと思います。今日はありがとうございました。」
「いつも、息子がお世話になっています。自宅でのトレーニングの成果を数字化していただき、モチベーションが、また、上がりました。今後もよろしくお願いします。」
「いつもお世話になっております。野球の動作について子供も私も勉強になります。また、来月よろしくお願いいたします。」
大変ありがたい、クチコミを沢山いただいています。
皆様いつもありがとうございます。
⇩他のクチコミはこちら
https://coubic.com/1st-trigger/reviews
Instagramでも様々な発信を行っています!
——————————————
「1st Trigger 野球特化型パーソナルトレーニング&整体」
1st Trigger (1st-trigger.com)
・札幌市東区北39条東8丁目1-8 グリーンビルK
・TEL:011-792-0669
・営業時間
平日 9:00〜21:00
土日祝 10:00〜20:00
木曜定休日
・駐車場2台完備
・ミッション
「怪我や成績に伸び悩む選手を救い
北海道を野球大国へ」
少年野球プレーヤーから大人世代まで全ての世代の野球選手のサポートを致します。
医療系国家資格を持つスタッフが動きを通じて身体を使い方を見直し、
パフォーマンスアップを図ります。
整体は野球選手以外も受けることが可能です。
身体の運動パターンを修正し、しなやかな動きを作り、
不調を根本から改善を目指していきます。
1st Triggerとは「最初のきっかけ」という意味が込められています。
あなたも身体が変わるきっかけを掴みませんか?
——————————————
お問い合わせはLINE公式アカウントからお願い致します。
1st Trigger YoutTube
1st Trigger ホームページ